自動運転の未来を守るSafety Case Designチーム

連載企画「TIER IV PEOPLE」は、志をともにする個性豊かで魅力的なメンバー一人ひとりに焦点を当てて紹介します。

今回はSafety Case Designチームのメンバーとアーキテクトの土屋が、公道での自動運転の実現に向けたティアフォーの安全と品質に関する取り組みについて語りました。

2022年8月入社。神戸大学工学部卒業。前職では自動車メーカーでブレーキシステム設計を担当後、機能安全開発に関する体制やフレームワークを構築。ティアフォーでは安全と品質に関するフレームワークの構築をリード。趣味はキャンプとスキー。

2023年8月入社。鈴鹿工業高等専門学校電子情報工学科卒業。前職では自動車メーカーでパワートレイン制御のシステム設計を担当後、機能安全の詳細設計に従事。ティアフォーでは安全と品質の実現ための枠組みとルールの構築を担当。趣味は読書と模型作り。

2024年4月入社。広島市立大学情報機械システム工学科卒業。前職では自動車メーカーでEV/HEVの車両システムの設計を担当。その後、機能安全とサイバーセキュリティのコンサルティングやTier1サプライヤーでの品質保証のプロセス構築に従事。趣味はカメラと神社仏閣巡り。

2021年1月入社。長野工業高等専門学校電子情報工学科卒業。前職ではブレーキシステムサプライヤーでソフトウェアシステム開発、技術コンサルとしてプロセス改善や機能安全に関する技術支援に従事。現在は信頼性の高いシステムを実現するための仕組み作りをリード。趣味は登山。

ー今までの経歴とティアフォーとの出会いや入社のきっかけは?

松下:前職の自動車メーカーでは、ブレーキシステムの設計後、機能安全に関わる業務を担当していました。当時、社内で機能安全に関わる仕組みや体制が整っておらず、全社的な仕組み作りに一から携わりました。しかし大きな会社で業務を続ける中、様々な制約を感じていました。その様な制約に縛られず、自由な環境で新しいことにチャレンジしたい、また自動運転技術を安全で安心できる形で、社会に提供したい という思いもあり、ティアフォーに入社しました。

谷島:私も自動車メーカー出身で、前職ではパワートレイン制御コンピューターの開発と機能安全の推進を行っていました。また、学生時代に出場したロボットコンテストで知り合った方にティアフォーの社員が多く、以前から興味がありました。オープンソース戦略による自動運転にも興味があり、入社しました。

松岡:松下さんとは前職の自動車メーカーの同僚です。そこでは電気自動車とハイブリッド自動車のシステム設計を担当していました。その後、コンサル会社での機能安全、サイバーセキュリティの業務を経て、Tier 1の品質保証に関わる業務を担いました。松下さんとの繋がりと、誰もやっていない自動運転への挑戦の機会と自由な雰囲気に惹かれ、ティアフォーに入社しました。入社して間もないですが、優秀な社員や「自分が会社を引っ張っていく」という意識を持っている社員が多く、皆のモチベーションが高いと感じます。

土屋:1社目ではソフトウェアエンジニアとして電子制御ブレーキシステムの開発を行っていました。業務の中で機能安全規格ISO 26262を学び、自社のプロセス作りに従事するようになりました。久しぶりに参加した機能安全カンファレンスでの話題の中心が自動運転の機能安全に移っており、新しい技術に携わり、自動運転の安全を追求したいと思い、長く勤めていた会社を辞め、転職しました。2社目のコンサル会社では、他社の技術を知ることができ、自分の技術を提供できる良い環境でしたが、自分の手を動かす仕事をしたいと思い、ティアフォーに入社しました。

ーチームの役割について教えてください。

松下:Safety Case Designチームの目標は、自動運転の車両やサービスの安全性、そこから感じる安心、信頼性を担保することです。それらを実現するためのプロセスやガイドラインを作り、初めて利用する人のサポートも行っています。

松岡:事業拡大に伴い、開発に携わるスタッフも増えていますがその中で安全・安心を確保する仕組みの整備をしていないと、製品を世に送り出すことはできません。チームとしては、全員がその仕組みを理解し活用できるようにすることを目指しています。

ー現在の課題やチャレンジしていることを教えてください。

松下:自動車メーカーやTier 1では、製品開発の土台となる安全と品質に対する意識が非常に高く、重要な点になります。ティアフォーには自動車メーカー出身者だけでなく、アプリ開発出身者もいます。自動車メーカー出身者は絶対に事故を起こしてはならないという意識が強い一方で、アプリ開発出身者は主にユーザーの不満や問題が発生した際に、改善していくという考え方を持っています。両方の考え方を現在のティアフォーの事業に適した形で落とし込み、安全と品質に対する意識を変えていくことが私たちのミッションです。

土屋:事故が起きてしまった場合、自動運転自体がまだ発展途上と考える人も多くいるでしょう。安全リスクの先にレピュテーションリスクがあり、それを回避するためにも土台作りをしなければいけません。

松下:サービスも含めた自動運転は未知領域の技術開発であり、この安全性をアピールすることはまだ難しいです。私たちで対処できる領域もあれば、関係ステークホルダーと連携する必要もあります。

土屋: ティアフォーが開発している自動運転バスでは、合意形成という考え方に基づき、まず地域住民の方に危険性の内容とそれに向けた対策について説明をします。私たちだけでは対処できない部分は、地域住民の方の協力が必要です。危険性以上に自動運転で得られる利益や利便性があると認識してもらい、自動運転バスを社会実装していくことがあるべき姿だと思います。

例えば、長野県塩尻市では行政サービスや働き方の抜本的改革としてデジタルトランスフォーメーション戦略を打ち出しており、その戦略の一部として自動運転の社会実装に力を入れています。

谷島:私は法規と規格に関連する部分や、社内のプロセス構築を主に担当しています。自動運転車両に異常が起きたり、危険な場面が発生した場合に、回避する方法や安全な状態に持っていく方法の確立に取り組んでいます。自動車に関係する法規は非常に多く、全てを理解している専門家がチームにいないので、弁護士とも連携し、情報を収集しています。

ティアフォーの自動運転事業の展開は早いので、遅れないよう法規や規格対応の社内整備をすることが課題です。

Business overview

ーアーキテクトの土屋さんはこのチームとはどのような関係ですか?

土屋:私はAutowarePilot.Autoを使用した自動運転システムの安全性と信頼性を高め、社会実装できる仕組み作りをリードしています。AutowareやPilot.Autoはティアフォーもパートナーも使っており、ティアフォーだけではなく、パートナーも同様に安全な製品開発ができるようになることを目指しています。まずはティアフォーをファーストユーザーに、安全な設計ができるツールや、安全を確保できるプロセスをSafety Case Designチームと一緒に作っています。

現在、このチームにはパートナーからもメンバーが参加しています。ティアフォーで知見を貯め、自社に戻ってインテグレートする際に、中核になって安全に関わる業務をしてもらいたいと思っています。このようなパートナー作りも行っています。

ーチームはどのような雰囲気ですか?

松岡:まだ入社して間もないですが、チームの雰囲気は非常に良いと思います。これは私たちのチームだけでなく、ティアフォー全体に言えることだと思います。

谷島:私たちのチームを含め、ティアフォーには手を動かす社員が多く、そういう社員がしっかりと活躍していると感じます。パートナーから参加しているメンバーも自主的に手を動かし、大きな支えになっています。

ー新しいメンバーを募集中とのことですが、どのような方を求めていますか?

松下: 私たちのチームのカルチャーでは、4つの点を大事にしています。1つ目は、自発的に考え動く強さを持つこと。ゴール設定・到達までの道のりを自ら考え、新しいことに挑戦し続ける。2つ目は、本質を見抜く力を持つこと。物事の本質を常に意識し、課題解決につなげる。その力を養うために、視野を広げ深く考える癖をつける。3つ目は、変化を恐れない勇気を持つこと。自分の信念に基づき、旧来の慣習などに固執せず打破するために、まず一歩を踏み出す。そして4つ目は、信頼関係を築くコミュニケーション力を持つこと。相手の立場も考え、素直で誠実なコミュニケーションを行う。言うべきことを言える関係を構築する。

この4つを持っていれば、どんな環境でも活躍できると思います。一方、率先して行動できない人、固まってしまう人、問題点を明確に理解せずに発言してしまう人は、私たちのチームにはフィットしないでしょう。

また、学歴よりも、安全や品質に関連した実務経験があることが第一です。さらに車両全体のことがわかっている方が理想です。

いろいろと固いことを言いましたが、明るくて元気な人に来て欲しいです!

土屋:自発的に動ける方や、今の仕事に課題意識を持つ方を特に求めています。次々と新しい会社が出てきて変化が激しい自動車業界でも、ティアフォーではスピード感を持って仕事ができると思います。

松下:自動車メーカーもスピーディーに進められるよう取り組んでいるとは思いますが、ティアフォーのスピード感は大きな強みだと思います。

ー 最後に応募してくださる方に一言お願いします。

松岡:技術の開発が進み、社会と事業が変わっていく過渡期にあるので、その中で夢や自分がやりたいことを持っている方にはピッタリの会社だと思います。

谷島:自動車業界外でも安全や品質に強い方も大歓迎です。

松下:私たちのチームは自動車メーカーの出身者が多いですが、航空や軍事、鉄道などで安全に関わる異業種からの経験者も歓迎します。課題にポジティブにチャレンジできる方、私たちのカルチャーに合う方はぜひ応募してください。

土屋:私は「自動運転の民主化」というティアフォーのビジョンに共感し、実現したいと思っています。通常、安全や品質は自社の中での話になりますが、ティアフォーでは自社に限らず他社も含んで自動運転の社会実装を促進しています。これを達成することが自動運転の民主化だと思うので、ぜひ一緒にやり遂げましょう!

チームの詳しい業務についてはこちらをご参照ください。

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ティアフォーでは、「自動運転の民主化」というビジョンに共感を持ち、自らそれを実現する意欲に満ち溢れた新しい仲間を募集しています。

今回のチームで募集中の職種

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