ティアフォーの社内コミュニケーションとカルチャー

連載企画「TIER IV PEOPLE」は、志をともにする個性豊かで魅力的なメンバー一人ひとりに焦点を当てて紹介します。


今回は、社内コミュニケーションをテーマに、TIER IVメンバーのコミュニケーションに対する考えや、社内コミュニテイに関するカジュアルトークの内容をお届けします。


「Slack中心」「多彩なスタンプ」


座談会参加メンバー

(写真左) YOSHIDA SHO|System Integration Team|2020年・中途入社

前職は電機業界・自動車業界。自動運転技術をOSSとして開発している点に魅力を感じて入社。

乗用車型自動運転車両について、評価全体のテスト設計、ベンチテスト、新たなテストツールの導入などを手がける。

(写真右) IKEYA HIDEKI|FMS Team Leader, FMS / Drive / Maps Team| 2019年・中途入社

これから成長が望める「自動運転」の業界でトップランナーとして活躍するティアフォーに関心を持ち、その中で、Webエンジニアとして貢献できる業務に興味を惹かれて入社。

FMS(運行管理システム)の開発に携わり、バックエンドチームのリードを担当。 

Tan Kah Hooi|Operation Tools Team|2021年・中途入社

ロボット関連の仕事をしていたなかで、「自動運転」「オープンソース」に魅力を感じ入社。

「Autoware」のオペレーター向けツール開発、海外案件を担当。

NANAKO TANAKA|General Manager,  Core Business Unit|2020年・中途入社

前職はシンクタンクでドローンや宇宙業界などのコンサルティングに従事。「新たな産業で業界のパラダイムシフトを起こしたい」という考えを実現できる可能性があると思い入社。「Autoware」を普及させる「Autoware Scaling」事業におけるビジネスデベロップメント、政府渉外を担当。




「風通しが良い」「スピーディ」「記録に残す」なコミュニケーション文化

 


伊勢 本日ファシリテーターを務めるCTO室の伊勢です。今回は業務内容の話から離れて、ティアフォー内でのコミュニケーションをテーマに皆さんにお話を伺いたいと思います。まず、ティアフォーの「社内コミュニケーション」について、どのように感じますか?

 

吉田 風通しがよくて意思疎通がしやすいです。情報がほぼオープンになっているので、自分で調べることもできるし、誰かに聞けばみんな快く教えてくれるので。

会議の議事録や開発チケットはアクセス権限にもよりますが、自分が直接担当していないものも確認できます。

業務上でわからないことはSlackで質問できて、Autowareに関連する技術的な細かい内容もoshiete(質問用Slackチャンネル)があるので聞きやすいです。



池谷 私たちWebチームの業務は、ほぼリモートワークで成立します。コロナ禍以降、ほとんどのメンバーがリモートワーク。それでもコミュニケーションに不便は感じていません。相談や議論が必要なときも、Slackで呼びかけるとレスポンスが早いし、適宜Google Meetで話して解決できる。

ミーティングの設定などは個人の裁量で行っていますが、対応が上手な人が多いですよね。専門チームの数が多く、さまざまなバックグラウンドのエンジニアがいる中で、自分のチームのミッションを理解してもらいつつ、相談したり協力を求めたりする、その連携の立ち回りがうまい。




田中 Core Business UnitもSlackでのコミュニケーションが圧倒的に多いですね。チームで常にコミュニケーションを取っているので、阿吽の呼吸でスピーディにやりとりが進みます。他メンバーを巻き込むときも、最初の背景を説明するミーティングを15~30分程度して、その後はSlack。非同期的なコミュニケーションが主ですね。

 

池谷 いろいろな話がスピーディに展開しても、Slackなら記録が残るからいいですよね。「この話の元の課題って何だっけ」など、経緯を振り返りやすい。

 

伊勢 記録で言うと、何かと議事録や録画を残す風潮がありますよね。


池谷 そうですね。ミーティングの数が多いと、どうしても忘れてしまうので、記録があれば振り返ることができるので。


田中 Core Business Unitは社内、社外でも必ず記録しますね。一言一句ではなく、要点をまとめてネクストアクションを決めて、チームと共有するのが目的です。ただお客様によっても変わりますね。政府関係の案件だと、誰が何を言ったかを全て残して、ミーティングが終わったらすぐSlackに上げる、ということも。これは、テクノロジー化したいです。


タン  私の仕事は自分だけで完結することが多いので、会議そのものがあまりありません。仕事関連の話はチャットやハドルで相談することが多いです。重要な情報はその後にJiraチケットに残していますね。



ティアフォーのメンバーは、状況や目的に応じてコミュニケーションツールをうまく使い分けていると思います。Slackを基本に、直接話したいときにはGoogle Meet、全社イベントはZoom……と。私のチームでは週1回出社してface to faceのコミュニケーションをしています。技術に関する細かな話や長くなりそうな議論は、Google Meetや対面でしています。



伊勢 日本語が母語ではないことで、コミュニケーション上の苦労はありますか?


タン テクノロジーに頼っていますね。チーム内のコミュニケーションやアナウンスは基本日本語で、正直内容がわからないこともあります。その場合はAI自動翻訳ツールを使います。日本語で報告書や議事録を書くときは、まず英語で書いてDeepLで翻訳。最近はChatGPTを使って日本語に変換したりもしています。


田中 「Autoware scaling」ではティアフォーのノースアメリカのメンバーも参加していますが、日本メンバーのみで素早くコミュニケーションを取るときは、どうしても日本語で進めることもあります。テクノロジーの力を借りて、言語の壁がなくなれば、スピードを落とさずシームレスにコミュニケーションが取れるようになりますね。


伊勢 テクノロジーでいうと、Slackに自動翻訳Botを導入して改善しているチームも出てきました。



雑談や「ちょっと思ったこと」の発信も

吉田 私は息抜きの雑談にもSlackを使っていますよ。子どもの話題とか「休日に○○に行ってきた」とか、プライベートの話もよくしています。私のチームは半分以上が派遣の方ですが、Webミーティングだけだと顔が見えないことも。気軽な話題で距離を縮めることで業務上のコミュニケーションも円滑になると思います。

 

伊勢 吉田さんはSlackの投稿数がすごく多いですよね。

吉田 評価という業務の特性上、参加しているチャンネル数が多いので全体の投稿数も必然的に上がるんですが、「みんなが楽しくなればいいな」という思いはあります。社内に「吉田」が4人いるので注意喚起がてら面白エピソードを添えたり、ごはんを食べようとしてひっくり返してしまった失敗画像を投稿したり。メンバーが「くすっ」っと笑ってくれればいいなと。

 

伊勢 技術本部のエンジニアたちは、身の回りの出来事や気になったことなどをよくSlackに投稿していますが、Core Business Unitにもそういう場はありますか?

 

田中 チャンネル化はされていないけれど、DMグループみたいなものができて、その中で盛り上がることはありますね。


池谷 「times channel(※)」では、Twitterのような感覚で発信できます。私は業務に関連して、ちょっと思ったことをメモ・共有がてら書いていますが、業務に関係しないことを書いている人もいますね。それに対して、メンバーは「返信」というよりも「スタンプ」でリアクションすることが多い。

 

※times channel / 個人の思うこと、気になる話題、発見などを共有するチャンネル。

 

タン 新しい「times channel」が開設された際などにスタンプをたくさん送るという、歓迎の文化もありますね。

 

3000種類以上のスタンプで伝わるニュアンス

 

田中 スタンプは、忙しい時や移動中などでも、手軽にリアクションできて便利。ティアフォーはスタンプの種類がとても多いですね。スタンプを見ているだけでも楽しいです。

 

伊勢 スタンプは、ティアフォーの文化の一つですよね。3000個以上あります。私は新しい人が入社したら、その人向けのスタンプを作るようにしています。

 

田中 自分で作ってるんだ!知らなかった。結構知らない単語もあったりするので、調べて意味を理解した上で使っています。

 

池谷 種類が多すぎて、何を使えばいいか迷うこともある (笑) 。

 

タン レベル感を選べるのが面白いですよね。承諾の返事をするとき、「承知しました」もあるし、「OK」の絵文字もあるし、人が両手を上げて○を作ってるイラストもあるし。状況や気分によって選べるので。

 

池谷 使用するスタンプから、それぞれのキャラクターも見えますね。フランクな感じのスタンプを使う人もいれば、堅めのスタンプを使う人もいて。前職での文化なども影響しているのかもしれませんね。

 

普段は関わらないメンバーとイベントで交流

池谷 先日の新年会では、数百人規模の全社イベントをZoomで開催しましたね。普段、チーム内で決まった人たちとだけコミュニケーションをとっているので、全社イベントで普段関わらない人たちとチームを組んだり話せたりするのは新鮮です。

 

タン 先日オフィスに出社したとき、急に「隣の公園でお花見をしよう!」ということになりました。普段はオンラインで話している人と、こうしたイベントで会えるのは面白いですね。「この人、イメージと違った!」なんて発見もあって。

 

田中 私は子供がいるので、夜のイベントにはあまり参加できないんですが、たまに出社した日にみんなでランチに行くのが楽しみです。

 

吉田 自社ビジネスの面白いところを、日常業務以外の交流やネットワークを通じて聞くことも多いですね。プロセスで改善しようという雰囲気はありますが、縦のつながりや事業部間の情報共有がまだ弱めなので、そういう機会は貴重です。



伊勢 フルリモートや海外で働いている人に、そのような機会をどうやって提供できるかは悩みどころですが、オフサイトミーティングを開催する活動などをシステム化して、サポートしていきたいです。


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